ANAのマイルを貯める方法として、有力な手段であるクレジットカードの利用。
そんな、クレジットカードを比較検討している人が、一度は注目するカードが「ANA VISAプラチナ プレミアムカード」ではないでしょうか。
当サイトでANAマイルを貯めるクレジットカードとしておすすめしているのは「ANA VISAワイド ゴールドカード」です。
しかし、クレジットカードに求めるものが「ANA VISA ワイドゴールドカード」よりもハイグレードな場合は、「ANA VISAプラチナ プレミアムカード」が有力な候補になってきます。
- ANA VISAプラチナ プレミアムカードの基本情報
- ANA VISAプラチナ プレミアムカードでマイルを貯める方法
- ボーナスポイントのマイル移行方法によって最終還元率が決定
- ANA VISAプラチナ プレミアムカードの付帯サービス
- 各種キャンペーンを活用してマイルを貯める
- まとめ:ANA VISAプラチナ プレミアムカード
ANA VISAプラチナ プレミアムカードの基本情報
「ANA VISAワイド ゴールドカード」の1ランク上のカードに相当し、ANAと三井住友カードが提携して発行しているカードです。
年会費や特典サービスなど、大きく変わってきます。
「ANA VISAワイド ゴールドカード」が万人受けなのに対し、このカードは高い年会費を払ってでもハイグレードなサービスを受けたい人向きでしょう。
使いこなすことができれば、とても良いクレジットカードです。
入会資格
ゴールドカードクラスとは審査の厳しさが格段に変わってきます。
ただ、インビテーション(招待)を待たないと手に入らないカードではないので、プラチナカードの中では審査は緩めです。
公式サイト上では、「満30歳以上で、本人に安定した収入がある」という条件が記載されています。
具体的には年収400万円の人で審査に通ったという実績がありますので、そのあたりが目安になるでしょうか。
もちろん就業している会社や契約形態、年数、過去のカード利用実績など、多面的に審査されますので、一概には言えません。
「ANA VISAワイド ゴールドカード」の上位カードにあたるため、ゴールドカードの利用実績に応じてインビテーションが届くことがあります。
年会費がさすがの8万円
プラチナカードの中では高すぎず安すぎず、ちょうど中位に位置する年会費です。
正確には8万円+税がかかります。
「ANA VISAワイド ゴールドカード」の年会費が最安で9,500円+税となるため、1ランクあげるだけで7万円も変わってきます。
「ANA VISAワイド ゴールドカード」と違い、年会費割引サービスが一切ないため、税別80,000円からは、一切安くなりません。
プラチナカード相当を使う人であれば、年会費の割引サービスなんかは気にしないのかもしれませんね。
なお、家族カードは年会費が4,000円とお得です。
夫婦2人でこのカードを保有すると、一人あたり4.2万円...まだまだ高いですかね。
充実の海外旅行傷害保険
保険もプラチナカードになると、かなり充実してきます。
海 外 旅 行 傷 害 保 険 |
死亡・後遺症 | 最高1億円 |
---|---|---|
傷害治療費用 | 500万円 | |
疾病治療費用 | 500万円 | |
賠償責任 | 1億万円 | |
携行品損害 | 100万円 | |
救援者費用 | 1,000万円 | |
家族特約 | 有り | |
国 内 旅 行 傷 害 保 険 |
死亡・後遺症 | 最高1億円 |
入院保険日額 | 5,000円 | |
通院保険日額 | 2,000円 | |
手術保険金 | 最高20万円 | |
航 空 便 遅 延 保 険 |
乗継遅延費用 | 2万円 |
出航遅延費用 | 2万円 | |
欠航・搭乗不能費用 | 2万円 | |
手荷物遅延費用 | 2万円 | |
手荷物紛失費用 | 4万円 |
海外旅行傷害保険および、国内旅行傷害保険ともに、このカードで決済したかどうかに関わらず自動付帯です。
また、航空便遅延保険も海外の場合は自動付帯です。
同等とはいかないまでも、家族特約も付いているので安心です。
また「ANA VISAワイド ゴールドカード」と大きく違うのが、「お買い物安心保険」の適用で、最大500万円まで補償を受けることができます。
ざっと見て分かる通り、内容、金額ともに、とても充実していますので、この1枚で補償は十分でしょう。
ETCカードは年会費無料で利用可能
ETCカードの年会費は500円(税別)です。
ただし、初年度は年会費無料です。
また、前年度に1回以上の利用があれば翌年度以降も無料で使い続けられます。
電子マネーは楽天Edyの他、iDなどにも対応
楽天EdyとiDは、発行手数料や年会費なしで利用できます。
楽天Edyはプリペイド式、iDは後払い式なので、状況に応じて使い分けることも可能です。
もちろん、Apple Payやおサイフケータイにも対応しています。
また、関西圏の電車やバスで使えるPiTaPaカードも発行できます。
PiTaPaは発行手数料も年会費もかかりませんが、1年間1度も利用がない場合は維持管理料として1,000円が必要になります。
ANA VISAプラチナ プレミアムカードでマイルを貯める方法
さて、ではこのカードでどのようにANAマイルを貯めることができるかを見ていきましょう。
このカードでマイルを貯める方法は、基本的にはゴールドカードと同じです。
もちろん、ゴールドカードと比べると、貯めることのできるマイルが格段に増えます。
入会および継続時のボーナスマイル
入会した時と、毎年カードを継続した時に、それぞれ1万マイルがもらえます。
1ランク下のゴールドカードだと2,000マイルですので、その5倍のマイルですね。
フライトで貯めるボーナスマイル
このカードのフライトボーナスマイルの積算率は50%です。
これは、ANAの上級会員である「ブロンズステータス」より上です。
例えば、東京→ニューヨーク間を往復でフライトすると、貯めることができる基本マイルは13,446マイル*1になり、さらにボーナスマイルとして6,722マイルが貯まります。
このシミュレーション図は片道ですので、往復では単純に2倍してもらえば大丈夫です。
もし、同僚とニューヨーク出張があった場合、「ANA VISAプラチナ プレミアムカード」を持っているあなたと、ANAカードを何も持っていない同僚とでは、貯めることができるマイルが6,722マイルも変わってきます。
同じ日の同じ便で、隣同士で座ってニューヨークに行っているにも関わらず、これだけの違いが生まれます。
クレジットカード決済で貯めるマイル
このカードでクレジットカードを決済を行うと、三井住友カードの「ワールドプレゼント」ポイントが貯まります。
1,000円利用ごとに1ポイントです。
このプレミアムカードのすごいところは、ワールドプレゼント1ポイントを15マイルに交換することができるのです。
もちろん、交換手数料などは無料です。
まずはANAマイル還元率として最低限1.5%もあります。
さらに、ワールドプレゼントはこれだけではありません。
マイ・ペイすリボでマイル還元率を高める
三井住友カードのサービスで「マイ・ペイすリボ」というサービスがあります。
ある月のクレジットカード利用額がどれだけ高くても、月々の支払い金額を一定にするリボ払いサービスの一種です。
リボ払い金額を「5万円」と設定すると、その月のクレジットカード利用額が10万円でも20万円でも、支払いは5万円のみでOKです。
ただし、支払われなかった残金が無くなってしまうような、天使のサービスではありません。
残金には、一定のリボ払い手数料が発生し、トータルで支払う金額は多くなる、悪魔のサービスです。
使い方に要注意です。
このカードでは「マイ・ペイすリボ」を利用し、リボ払い手数料が発生することで、ワールドプレゼントポイントが2倍になるという特徴があります。
少し悪魔に魂を売ると、ポイントを2倍貯めることが出来るわけです。
ただ、いくらポイントが2倍になると言っても、出来ればリボ払い手数料は支払いたくありませんよね?
この「マイ・ペイすリボ」によるポイント2倍サービスには、嬉しい点が2つあります。
- リボ払い手数料が1円でも発生すればOK
- 毎月のリボ払い設定額は1,000円単位で調整可能
たとえば、リボ払い金額を「5万円」に設定している状態で、ある月のクレジットカード利用額が98,500円だったとします。
この時点で、ワールドプレゼントポイントは98ポイントが貯まります。これは「通常ポイント」です。
先ほどの説明通り、1ポイント=15ANAマイルですので、1,470マイルに交換できます。
次に、リボ払い金額を変更します。
5万円に設定されているものを1,000単位で調整して、支払い金額を98,000円にしてしまいます。
そうすると500円分だけ残るので、これに対してリボ払い手数料が発生します。
こうすることで、さらにワールドプレゼントポイントが、さらに98ポイント貯まります。これを「通常ポイント」と区別して「ボーナスポイント」と呼びます。
このカードでのリボ払い手数料は年率で15%ですので、月々では12ヶ月で割って1.25%です。
500円の1.25%は6.25円です。端数を切り上げて7円のリボ払い手数料です。
実は「ボーナスポイント」は「通常ポイント」と違い、1ポイントが3.5ANAマイル〜4.05ANAマイルで交換することになります。
低く見積もると98ポイントは343マイルです。
7円のリボ払い手数料で343マイルを貯めることができました。
1マイルに支払った金額は0.02円です。
もちろん、それでもやっぱりリボ払い手数料を支払いのはヤダ!と思うかもしれせんが、わずか7円で343マイルも貯められるのは、マイル単価として非常にお得です。
毎月、リボ払い手数料を調整しないといけないなが、ちょっと面倒です。
ただ、毎月26日に支払い金額確定のメールが来ますので、それを確認したらWEB画面でチョイチョイと変えてやるだけです。
マイルを貯めるために、三井住友系のANAカードを使っている人が、みんなやっていることです。
注意点は、リボ払い残金が少なすぎると手数料が発生しなくなりますので、100以上は残すように調整してください。
- リボ払い手数料を払わない場合:1,470マイル
- リボ払い手数料を支払う場合:1,813マイル
残念ながらステージボーナスはなし
「ANA VISA ワイドゴールドカード」などにある、年間の利用額に応じてボーナスが付く制度はこのカードにはありません。
ステージボーナスが加わることで、さらにマイル還元率が向上しマイルが貯まりやすくなるだけに非常に残念です。
ただし、このカードにはステージボーナスがないことを含めても、マイル還元率は「ANA VISA ワイドゴールドカード」よりも優秀です。
ボーナスポイントのマイル移行方法によって最終還元率が決定
通常ポイントは1ポイント=15ANAマイルとして還元率1.5%ですが、ボーナスポイントは直接ANAマイルに移行すると1ポイント=3マイルでしか交換ができません。
もちろんそれでも、1,000円利用することで以下の通りの18マイルを貯めることができて、ANAマイル還元率も1.8%と、他のクレジットカードでは考えられない還元率を実現できます。
- 1,000円利用 = 通常ポイント1ポイント = 15マイル(還元率1.5%)
- 1,000円利用 = ボーナスポイント1ポイント = 3マイル(還元率0.3%)
しかし、このボーナスポイントを直接ANAマイルに移行せず、他のポイント交換サイトを使うことで、さらにANAマイル還元率を高めることができます。
LINEルートを使用することでANAマイル還元率1.905%
LINEポイントはご存知ですか?
言うまでもなく日本でも普及しているLINEサービスで使えるポイント制度です。
「ANA VISAプラチナ プレミアムカード」で貯めたボーナスポイントを、一度LINEポイントに交換してから、ANAマイルに交換すると、マイル還元率が向上します。
LINEポイントを経由することから、この交換ルートを「LINEルート」と呼んでいます。
ボーナスポイントからは、他のポイントへの移行先として「楽天スーパーポイント」や「nanacoポイント」など、様々な交換先が用意されていますが、残念ながらLINEポイントに交換することはできません。
そこで、交換先の一つである「Gポイント」を中継します。
これは、三井住友カードのWEBサービス画面です。
ワールドプレゼント1ポイントを、Gポイントの5ポイントに交換できます。
さらにGポイントはLINEポイントに交換でき、LINEポイントをメトロポイントに交換し、メトロポイントからANAマイルに交換します。
なんか面倒ですね...
図で表すと以下のような感じです。
4回も交換が必要なので、本当に面倒なのですが、ちょっとの手間をかけることで、1ポイント=3マイルを、1ポイント4.05マイルにすることができます。
以下の通りとなります。
- ボーナスポイント1,000 → Gポイント5,000(100%)
- Gポイント5,000 → LINEポイント5,000(100%)
- LINEポイント5,000 → メトロポイント4,500(90%)
- メトロポイント4,500 → ANAマイル4,050(90%)
途中でポイント交換率が90%のところが2ヶ所あるので、LINEルートによる交換率は81%になります。
例えば毎月10万円、年間で120万円をクレジットカードで決済し、ボーナスポイントもしっかり貯めるとします。
貯めたボーナスポイントをLINEルートでANAマイルに交換すると、以下のマイル数を貯めることができます。
- [通常ポイント]
1,200ポイント × 15マイル = 18,000マイル - [マイ・ペイすリボ利用]
1,200ポイント × 4.05マイル = 4,860マイル - 合計22,860マイル(ANAマイル還元率1.905%)
LINEルートを使うとANAマイルの還元率が1.905%になります。
もちろん、LINEルートを使う上での注意点もあります。
注意点①:事前準備が必要
まず、ボーナスポイントからGポイントに交換しますので、Gポイントに登録しておく必要があります。
Gポイントは、この先あなたがANAマイルを貯めていく上で、ポイント交換ルートとしてよく使うことになります。
まずは、登録しておくことをおすすめします。
また、LINEポイントを使えるようにしておく必要もあります。
LINEは使っていますか?
LINEを使っていれば、LINEアプリから簡単に申し込みができます。
さらに、メトロポイントからANAマイルに交換するためには、ANAのクレジットカードである「ANA To Me CARD PASMO JCB(通称ソラチカカード)」が必要になります。
このカードは「ANA VISAプラチナ プレミアムカード」と同じANAカードですが、両方とも持つことが可能です。
色々と最初の準備が大変ですね。
注意点②:LINEルートの交換率は厳密には81%ではない
先ほど説明の中で、LINEルートはポイント交換率90%というところを2ヶ所通るため、交換率が81%になると解説しました。
他のサイトでも、「LINEルートは81%です」、と紹介されていることが多いのですが、実はそれは少し間違っています。
実際にポイント交換をする、もしくはポイント交換をシミュレーションすると分かりますが、少なくとも初回交換時は約76%です。
LINEルートは厳密には81%の交換率にはなりません。
以下の記事は、「ハピタス」というポイントサイトで貯めたポイントを、LINEルートでANAマイルに交換する歳の解説記事ですが、原理は同じです。
nimocaルートを使用することでANAマイル還元率1.85%
LINEルートを使うと、より多くのANAマイルを貯めることができることは分かりました。
しかし、交換回数も多くて面倒だし、このLINEルートもそのうち閉鎖になるかもしれないし。
「……え!?さっきのは、閉鎖されるルートの解説だったの!?」
と、叱られてしまいそうですが、これはまだ決定事項ではありません。
この、交換ルートを使ったポイント交換周りは、色々と変化の時期を迎えおり、今まで出来ていたことが、これからも出来るという保証はありません。
私なりの考察では、遠くない将来、LINEルートが使えなくなる、もしくは使いものにならなくなる時が来る思っています。
そこで、もう少し交換方法がシンプルで、今後閉鎖になるリスクが少ない「nimocaルート」についても解説します。
nimocaルートでは、「ANA VISAプラチナ プレミアムカード」で貯めたボーナスポイントを、まず九州系交通ポイントのnimocaポイントに交換します。
その上でnimocaポイントをANAマイルに交換するルートです。
LINEルートより交換回数が少ないでしょ?
ただ、こちらも残念ながらnimocaポイントへの交換は直接できません。
そこで、今度はワールドプレゼントポイントの交換先のひとつである「PeX」を使います。
PeXも、先程出てきたGポイントのような、ポイント交換サービスです。
ワールドプレゼント1ポイントを50PeXポイントに交換できます。
さらに、PeXポイントはnimocaポイントに交換できますので、そこからANAマイルに移行します。
以下の通りです。
- ボーナスポイント1,000 → PeXポイント50,000(100%)
- PeXポイント50,000 → nimocaポイント5,000(100%)
- nimocaポイント5,000 → ANAマイル3,500(70%)
nimocaポイントからANAマイルへの交換率が70%なので、nimocaルートによる交換率は70%です。
LINEルートよりもちょっと低いですね。
それでも、1ポイント=3マイルのところ、1ポイント=3.5マイルになりますので直接交換よりはお得です。
例えば毎月10万円、年間で120万円を決済し、貯めたボーナスポイントをnimocaルートで、ANAマイルに交換すると、以下のマイルを貯めることができます。
- [通常ポイント]
1,200ポイント × 15マイル = 18,000マイル - [マイ・ペイすリボ利用]
1,200ポイント × 3.5マイル = 4,200マイル - 合計22,200マイル(ANAマイル還元率1.85%)
nimocaルートを使うとANAマイルの還元率が1.85%になります。
LINEルートと同様にnimocaルートを使う上での注意点もあります。
注意点①:やっぱり事前準備が必要
まず、「PeX」というポイント交換サイトに交換を行うため、「PeX」のアカウントが必要ですね。
登録は簡単なので、先に登録を済ませておきましょう。
Gポイントと同様に、PeXも今後ANAマイルを貯めるためには、よく使う交換サイトです。
また、nimocaポイントを使えるようにするためには「ANA VISA nimocaカード」が必要になります。
これも、ソラチカカードと同様に交通系のANAカードになりますので、「ANA VISAプラチナ プレミアムカード」と同時に持つことが出来ます。
「ANA VISAプラチナ プレミアムカード」「ANA To Me CARD PASMO JCB(通称ソラチカカード)」「ANA VISA nimocaカード」の3枚は同時に持てますので、それぞれ発行しておいても良いかもしれません。
結局、LINEルートにしてもnimocaルートにしても、「ANA VISAプラチナ プレミアムカード」以外に、もう一枚交通系ANAカードが必要になるということです。
注意点②:ネット上での交換ができない
現状ではnimocaポイントからANAマイルへの交換は、一部地域に設置してあるポイント交換機を使用しないといけません。
九州地方と函館にあるので、その地域に住んでいる方は問題ありません。
逆に言うと、それ以外の地域に住んでいる人は、簡単にはANAマイルに交換できません。
いずれオンライン対応するだろうという期待もありますが、今のところその動きは見られませんので、近くに交換機がない方は要注意です。
交換機設置場所はこちらの公式サイトをご覧ください。
クレジットカード利用額と各ルートの組み合わせ
ここまで見てきた、ボーナスポイントの交換方法の違いによる、マイル還元率をまとめると以下の通りになります。
LINEルート | ANAマイル還元率1.905% |
---|---|
nimocaルート | ANAマイル還元率1.85% |
直接交換 | ANAマイル還元率1.80% |
年間120万円をクレジットカード決済した場合のモデルケース
毎月10万ずつ、年間で120万円をクレジットカード決済した場合は、LINEルートでの交換が最大で1.905%となります。
つまり年間で貯めることが出来るANAマイルは以下のとおりです。
クレジットカードの利用だけで年間22,860マイルも貯めることができます。
ただし、残念ながら22,000マイル程度ではビジネスクラスを使って海外旅行には行けません。
しかし「ANA VISAプラチナ プレミアムカード」は、ワールドプレゼントポイントの有効期限が4年もあります。
ANAマイルの有効期限が3年ですので、4年+3年=7年かけてマイルを貯めることが可能です。
22,860マイルを7年間貯め続けると、約16万マイルになります。
16万マイルあれば、夫婦や恋人2人でニューヨークやロサンゼルス、バンクーバーなどの北米地域にビジネスクラスで行くことができます。
ANA VISAプラチナ プレミアムカードの付帯サービス
「ANA VISAプラチナ プレミアムカード」を持っていると、ANAマイルを貯める以外にも、様々な特典の恩恵を受けることができます。
ANA国内空港ラウンジサービス
ANAグループ運行便を利用するときに、各国内空港の国内線ターミナルにあるANAラウンジを利用することができます。
利用できるラウンジは以下の通りです。
ラウンジ | 対象空港 |
---|---|
ANA LOUNGE | 羽田、新千歳、仙台、小松、伊丹、関西、岡山、広島、 松山、福岡、熊本、鹿児島、那覇空港 |
ANA ARRIVAL LOUNGE | 成田空港 |
セントレア エアライン ラウンジ | 名古屋(中部)空港 |
ラウンジ大淀(共用待合室) | 宮崎空港 |
どれも、国内線のプラミアムクラスに搭乗すると使えるラウンジです。
カードラウンジとは格が違い、ラウンジの中身も豪華ですしサービスも豊富です。
出張などのフライトの待ち時間を過ごすには最適で、ドリンクバーもありますしアルコールの提供もあります。
コンセントが付いているデスクも用意されていますので、仕事の妨げにもなりません。
プライオリティ・パスの提供
世界140ヶ国1,200ヶ所以上の空港ラウンジを使用することができる「プライオリティ・パス」」をもらえます。
しかも、年間399ドルの「プレステージ会員」資格となるので、これだけで年会費の半分の価値があります。
プライオリティ・パスで利用できる空港ラウンジは、その数が非常に多いため、本記事内では紹介しきれませんので、「プライオリティ・パス社の公式サイト」をご参照ください。
プラチナグルメクーポン
対象となる約100店舗のレストランで、2名以上のコース料理を利用すると、1名分が無料になります。
主な対象店舗としては、以下のようなものがあります。
ただ、どれも元々が高いので、1名分が無料になっても、トータルでは結構高くなります。
頻繁には使えないかもしれませんが、記念日などに利用できると良いですね。
エリア | 店舗名 | ジャンル |
---|---|---|
丸の内 | ANTICA OSTERIA DEL PONTE (アンティカ・オステリア・デル・ポンテ) |
イタリア料理 |
みなとみらい | DANZERO | フランス料理 |
三宮 | ホテルトラスティ神戸 旧居留地 マークプレイス |
ビストロ |
北新地 | 旬喰 桔梗 | 日本料理 |
福岡 | ラ・ロシェル福岡 | フランス料理 |
Visaプラチナトラベル
大手旅行会社の国内旅行、海外旅行を優待価格で利用できます。
国内旅行では全国各地の有名旅館、ホテルの多彩な宿泊プランや、往復航空機利用のパッケージツアーを、海外旅行では海外パッケージツアーなどが用意されています。
また、海外航空券、海外ホテルのオンライン予約優待も利用可能です。
以下のような特典内容になります。
商品 | 優待率 | 優待上限金額 | 申込期限 (ウェブサイト経由) |
申込期限 (コンシェルジュ経由) |
---|---|---|---|---|
国内宿泊 | 10% | ¥30,000 | ご宿泊日の5営業日前 | ご宿泊日の4営業日前 |
国内パッケージツアー | 10% | ¥30,000 | ご出発の15営業日前 | ご出発の14営業日前 |
海外パッケージツアー | 5% | ¥30,000 | ご出発の15営業日前 | ご出発の14営業日前 |
海外航空券、 海外ホテル |
5% | ¥15,000 | ご出発もしくは ご宿泊日の前日 |
ご出発の14営業日前 (PC、スマホをお持ちでない方のみ) |
Visaプラチナ空港宅配
国際線を利用する際に、優待価格で荷物の宅配を依頼できます。
対象空港は以下の通りです。
- 成田空港
- 羽田空港国際線ターミナル
- 中部国際空港
- 関西国際空港
宅配は往復可能で、2個目までが1個あたり500円、3個目以降は通常料金の20%OFFで宅配してくれます。
残念ながら無料ではないのですよね。
プラチナグレードのクレジットカードでは、宅配が往復ともに無料というサービスが付いているものもあります。
例えば「Orico Card THE PLATINUM」という年会費が税込2万円のクレジットカードでは、宅配は往復2個まで無料です。
さらにこのカードは家族会員の年会費が無料で、この家族カードでさらに宅配2個が無料になります。
つまり、4人家族の場合でも夫婦で「Orico Card THE PLATINUM」を持っていれば、4個のスーツケースが往復で無料宅配になるため、全員手ぶらで空港に行って帰ってくるなんてこともできてしまいます。
「ANA VISAプラチナ プレミアムカード」も、2個目まで500円じゃなくて無料にしてくれると、もっといいんですけどね。
コンシェルジュサービス
各種情報の提供や旅行時のサポートなど、色々な場面でコンシェルジュサービスを利用できます。
航空券やホテル、レストランなどの予約案内を24時間年中無休で対応してくれます。
コンシェルジュサービスは、各種プラチナカードに付随していますが、評判はまちまちです。
年会費の安いプラチナカードでは、困った時に電話すると「○○に電話してみてはいかがでしょうか?」という案内だけをしてくれるものもあります。
しかし、この「ANA VISAプラチナ プレミアムカード」をはじめとして、三井住友プラチナカードのコンシェルジュサービスは、総じて評判が高いです。
ダイナースクラブのコンシェルジュサービスほどではありませんが、何度か利用していると、コンシェルジュの方から自分の趣味嗜好にあった提案を持ちかけてくれることもあります。
このカードに限りませんが、コンシェルジュサービスを使いこなせるかどうかは、人それぞれです。
航空券は自分で探した方が安く購入できますが、コンシェルジュにお願いすると手軽に手配が可能です。
レストランもリーズナブルな居酒屋などであれば自分で予約した方が早いですが、ちょっとお洒落な高級レストランですと、コンシェルジュがプラチナ枠で優先的に手配してくれます。
これ以外にも、「ANA VISAプラチナ プレミアムカード」に付随する特典はたくさんあります。
ここで紹介した以外にも「ANA VISA ワイドゴールドカード」に付いている特典は全て網羅しています。
- ビジネス専用チェックイン
- 空港免税店10%OFF
- ANA FESTA10%OFF
- 提携ホテル割引
などなど。
単にANAマイル還元率が高いというだけでは、年会費8万円に見合うサービスは受けれません。
付随するプラチナ特典が必要かどうかも、このカードを選ぶ大きなポイントになってきますね。
各種キャンペーンを活用してマイルを貯める
さて、もしこの「ANA VISAプラチナ プレミアムカード」を発行してみようと思っているようでしたら、カード発行を行う前に、お得なキャンペーンがいくつかあります。
ぜひ、上手に活用して大量マイルをゲットしましょう!
- マイ友プログラム
- ANA入会キャンペーン2019
- 三井住友カードキャンペーン
- ポイントサイト入会キャンペーン
「マイ友プログラム」以外は時期的にキャンペーンの内容が異なっていたり、そもそも終わってしまっていたりしますので、ご注意ください。
上記4つの中で確実に利用できるのが、常設キャンペーンとしてANAが展開している「マイ友プログラム」のみとなります。
マイ友プログラムでマイルを貯める
マイ友プログラムというのは、ANAが展開している紹介キャンペーンです。
既にANAカードを持っている人の紹介で申し込むと、入会後にANAマイルを獲得できます。
紹介してもらって「ANA VISAプラチナ プレミアムカード」を申し込むと、紹介マイルとして5,500マイルがもらえます。
マイルをもらう方法は簡単で、ANAカードを申し込む前に紹介申込者用ページから、紹介者の氏名(カタカナ)と紹介番号を入力するだけです
具体的な手順も含めて解説していきますね。
その前に、注意点もあります。
マイルのプレゼントは、ANAカード、ANAプリペイドカード、ANAマイレージクラブ Financial Pass Visaデビットカードそれぞれお一人様1回のみ対象になります。
つまり、すでに他のANAカードを持っている場合は、このキャンペーンの対象にはなりませんので、ご注意ください。
まず紹介申込者用ページに移動したら、紹介者情報として、以下を入力してください。
紹介者(姓):ヤマグチ 紹介者(名):タカヒロ 紹介者番号:00031700 |
その後、あなたの氏名をカタカナで入力し、生年月日を選択します。
入力内容の確認画面が表示されます。
確認の上、「登録する」ボタンをクリックして完了です。
以下のような画面が表示されればOKです。
マイ友プログラムへの登録は非常に簡単で、あっという間に終わります。
この後、「ANA VISAプラチナ プレミアムカード」を申し込めば、紹介に伴うANAマイルとして5,500マイルをもらうことができます。
ここで登録した氏名と生年月日が、ANAカード申込時の氏名、生年月日と一致していたら、有効判定されるようです。
同じ生年月日で同姓同名の人もいそうなものですが、これでうまくいっているようなので大丈夫なんでしょうね。
ANAの入会キャンペーンでマイルを貯める
最大17,000マイルが貯まるという入会キャンペーンです。
しかし17,000マイルとは一般カードの場合で、プラチナカードの場合は最大で31,000マイルをもらえます。
まず、本記事でも解説した「通常入会特典」で1万マイルが必ずもらえます。
その後、ANAカードが手元が届いたら、期間限定の入会キャンペーンに参加登録をしましょう。
このキャンペーンは、2019年4月30日までの入会申し込みが対象で、キャンペーンへの参加登録は5月31日までです。
これだけでもれなく5,000マイルがもらえます。
これも、実際にマイルが反映されるのは5月のキャンペーン参加期限の3ヶ月後です。
8月下旬ぐらいにマイル通帳を見てみると反映されていると思います。
カード利用金額に応じてマイルが貯まる
カード到着後から2ヶ月以内に15万円以上使用すると3,000マイル、50万円以上使用すると15,000マイルがもらえます。
最終期限は2019年7月31日の利用分まで。
1~2ヶ月で50万円をクレジットカードで決済するのは大変ですが、15,000マイルももらえるのはかなり太っ腹です。
ファミリーマイル登録でマイルを貯める
2019年5月31日までに「ANAカード ファミリーマイル」に登録すると1,000マイルがもらえます。
今後、マイルを貯めて家族で海外旅行などを計画されている場合は、いずれにせよファミリーマイルの登録をすることになると思いますので、この機会に登録してしまってもいいでしょう。
ここまでの、ANAが展開しているキャンペーンにすべて参加できると、合計31,000マイルが貯まります。
- 通常入会特典 → 10,000マイル
- 入会登録 → 5,000マイル
- ANAカード利用 → 15,000マイル
- ファミリーマイル登録 → 1,000マイル
三井住友カードのキャンペーンでマイルを貯める
さて、続いては三井住友カードが展開しているキャンペーンです。
時期変動で様々なキャンペーンが展開されますが、2019年6月現在では「最大10,000マイルがもらえる」キャンペーンを実施中です。
ただし、実際にはキャンペーンと呼べるようなものでもなく、上記の「通常入会したら10,000マイルがもらえる」と同じ内容です。
ただし、それ以外にもキャンペーンが展開されていることがありますので、「Vpass」上で確認してみるのがよいでよう。
基本的に三井住友カードのキャンペーンが全て参加登録が必要となりますので、気が付かないで放置しておくともったいないです。
登録はワンクリックで簡単に出来るので、忘れないようにしましょう。
三井住友カード会員のためのインターネットサービス「Vpass」で参加登録を行います。
「Vpass」へのログイン方法などは、郵送されるカードの封書に入っていますので、間違えて捨ててしまわないようにしましょうね。
こんな感じの画面からログインすると、以下のような画面が表示されます。
上部メニューの「キャンペーン」というところから、「三井住友カードのキャンペーン情報」をクリックします。
そうすると、キャンペーン情報の一覧が出てきます。
本記事で解説している以外のキャンペーンも並んでいますので、興味があったら確認してみてください。
今回の説明を進める上では、以下のキャンペーンを探してみてください。
- ANAカードリボ払いご利用キャンペーン
- ANA家族カード新規ご入会キャンペーン
- ANA銀聯カード新規ご入会キャンペーン
- ANAカード「iD」ご利用キャンペーン
家族カードはいらないとか、iDは使わないということでしたらエントリーしても仕方ありませんが、条件をクリアできるか出来ないかに関わらず、エントリー自体は自由に出来ます。
どれも大量マイルを獲得するチャンスですので、可能な限りエントリーしておくといいですね。
順に解説していきますね。
ANAカードリボ払い利用キャンペーン
キャンペーンにエントリーしたら、「マイ・ペイすリボ」にも登録します。
「マイ・ペイすリボ」については、すでに説明済みですので、詳しくは省略しますね。
この「マイ・ペイすリボ」を使って、リボ払いで5万円以上クレジットカードを利用すると7,500マイル、50万円以上利用すれば24,000マイルも貯めることができます。
5万円分もリボ払いにすると、手数料がいくらになるのか不安ですよね?
リボ払いの手数料は年率で15%ですので、5万円分をリボ払いにすると以下の通りです。
手数料として見ればもったいない625円ですが、625円で7,500マイル確定なので、1マイル=0.083円と非常にお得です。
さらに50万円をリボ払いにした場合の手数料は以下の通りとなります。
手数料で6,250円というのは、ちょっと大きいですかね?
6,250円で24,000マイルが貯まりますので、1マイルの値段は0.26円です。これもかなりお得ですよね。
ANA家族カード新規ご入会キャンペーン
エントリー後に家族カードで3万円以上利用すると7,500マイルが貯まります。
家族カードは年会費が4,000円(税別)かかります。
これも家族カードが必要かどうかによりますが、年会費4,000円で7,500マイルが貯まるので、1マイルは0.53円とやっぱりお得です。
また、ファミリーマイルで家族間のマイルを合算することもできるので、家族で旅行に行くと一気にマイルが貯まりますよ。
ANA銀聯カード新規ご入会キャンペーン
エントリー後に銀聯カードで3万円以上利用すると7,500マイルが貯まります。
銀聯カードは年会費は無料で、5年後の更新時に更新費用1,000円がかかります。
銀聯カードは日本国内では使えるところが限られてしまうため、3万円以上利用するできるかどうかがカギになります。
ANAカード「iD」ご利用キャンペーン
エントリー後、三井住友カードに付随しているiD機能で3万円以上利用すると、7,500マイルが貯まります。
おサイフケータイやApple PayなどのモバイルiDでも大丈夫です。
銀聯カードと違い、iDは日常でも使えるシーンがとても多いので、ぜひ使ってみてください。
コンビニやドラッグストア、その他チェーン店などでは、ほぼ使えると思います。
入会後6ヶ月以内に3万円ですので、月5,000円以上iDを使っていけば7,500マイルを獲得できる計算です。
ここまでの、三井住友カードが展開しているキャンペーンにすべて参加できると、合計46,500マイルを貯めることができます。
- リボ払いご利用 → 24,000マイル
- 家族カード入会利用 → 7,500マイル
- 銀聯カード入会利用→ 7,500マイル
- 「iD」ご利用→ 7,500マイル
ポイントサイト入会キャンペーン
クレジットカードの申し込みはポイントサイトを経由して申し込むのが最もお得です。
なぜなら、ポイントサイト経由でクレジットカードを申し込みめば、ここまでに説明したキャンペーン全てに参加できる上に、ポイントサイトでもポイントを貯めることができるからです。
ただし、ポイントサイトのキャンペーンも月ごとに変わりますし、ANAカードの取扱状況も変わってしまいますので、申込時に確認してみるのが良いと思います。
ANAカードを取り扱っていることが多くて、それなりに安心して使えるポイントサイトは以下3つです。
ANAカード入会キャンペーンまとめ
これらキャンペーンのことを知らずに申し込んでも、通常入会特典の10,000マイルぐらいは獲得できますが、それ以外は取り逃がしてしまう可能性があります。
全てのキャンペーンを網羅するのは難しいかもしれませんが、知っているか知らないかだけで数万マイルも取り逃がしてしまうのは、とても悲しいことです。
少しでも取り漏れないように、多くのキャンペーンを活用しましょう。
少なくとも「マイ友プログラム」を利用するだけでも、通常入会の10,000マイルに加えて5,500マイルを獲得することが出来ます。
フライトや日常の中で15,500マイルを貯めるのは結構大変です。
もらえると分かっているものは積極的に利用したいものです。
まとめ:ANA VISAプラチナ プレミアムカード
20種類以上あるANAカードの中でも、「ANA VISAプラチナ プレミアムカード」は、とてもANAマイルを貯めやすいクレジットカードです。
もちろん、ANAカード以外と比べても格段にマイルは貯めやすいでしょう。
しかし、マイルを貯める目的だけでこのカードを作成すると、年会費8万円が重くなってくるかもしれません。
マイル還元率だけで年会費の元を取ろうとするのは難しいでしょう。
LINEルートを使用することでマイル還元率1.905%でした。
たしかにこれは「ANA VISA ワイドゴールドカード」よりも優秀です。
また、LINEルートやnimocaルートなどの面倒な交換ルートを使わなくても、マイル還元率は1.8%もあります。
いまどきのクレジットカードで1%以上ポイントが付与されることは滅多にありませんので、実はこの1.8%という状態でも、かなりすごい還元率です。
このカードのいいところは、ANAマイルが貯めやすいことに加え、充実したプラチナ特典サービスにあります。
年会費、ANAマイル還元率、特典サービスをトータルで判断して、良さそうだと思ったら、ぜひこのカードを活用して多くのマイルを貯めていきましょう。
くれぐれも、入会キャンペーンの活用を忘れないように。
- 誰でもできるANAマイルを貯めるおすすめの方法
- ANAの飛行機に乗って貯まるフライトマイルと具体的事例
- しっかりANAマイルを貯めるクレジットカード選び
- ポイントサイトのハピタスを活用してANAマイルを貯める
*1:予約クラスによって運賃倍率が変わります。ここでは100%計算としています。