- クレジットカードでポイントを貯めてANAマイルに交換する
- マイルを貯めるおすすめANAカードを徹底比較( 本記事)
- ANAマイルが貯まるおすすめクレジットカード5枚
- ANAマイルを貯める最強のクレジットカード
ANAマイルを貯めることが出来るクレジットカードは、本当に色んな種類があります。
ANAが提携して発行している「ANAカード」に絞ったところで、その数は20種類以上におよびます。
私も、陸マイラーを始めた時に、最初に手を付けたのがクレジットカードの切り替えでした。
その時も色々調べたのですが、なかなか決めきれませんでした。
なぜなら、ほとんどの情報はクレジットカードの一覧と年会費やマイル還元率の比較表ばかりで、どれを選ぶのがいいかまでは教えてくれません。
本記事では、その様な私の経験も踏まえながら、「陸マイラー」としてANAマイルを貯めるのに、おすすめのクレジットカードについて解説いたします。
- 最適なおすすめANAカードはこれだ!
- ANAマイルを貯めるために避けて通れないクレジットカード
- 今後ANAマイルを貯めるために必須になる可能性を秘めたnimocaカード
- 【結論】陸マイラーが持つべきANAカード
- その他のANAカード情報
- コスト重視のANA一般カード
- 飛行機に乗る機会があるならANAワイドカード
- 陸マイラーに断然おすすめのANAワイドゴールドカード
- ステータスを求める人におすすめのANAプラチナカード
- ANAカードを検討するならポイントサイトの活用も検討
- マイルが貯まるおすすめANAカードのまとめ
最適なおすすめANAカードはこれだ!
とりあえず結論です。
ANAの公式クレジットカードは20種類以上ありますが、陸マイラー視点でANAマイルを貯めるためのおすすめクレジットカードは、以下2枚です。
- ANA VISA/マスター ワイドゴールドカード
- ANA VISA Suicaカード
おすすめ①:ANA VISA/マスター ワイドゴールドカード
色々比較検討してみたけど、あのカードのあの特典は欲しいし、でもあのカードの年会費は高いし、あのカードだとANAマイル還元率が...と、どうしても決められない場合、このANAカードを選択すれば間違いありません。
国際ブランドはVISAでもマスターでもどちらでも同じです。
JCBだけは特性が異なりますので「ANA JCB ワイドゴールドカード」と間違えないようにしましょう。
世界的にはVISAの方が取り扱い店舗が多いので、VISAを選択する方が無難です。
海外で使用する際は念のためVISAカードとマスターカードの両方を用意していくと安心ですので、手元によく使うVISAカードがすでにある場合は、マスターカードを選択しても良いです。
年会費が最低でも税別9,500円かかりますが、年会費とANAマイル還元率のバランスが最も優れている1枚です。
クレジットカードの利用で貯めたポイントは、1ポイント10マイルとしてANAマイルに交換でき、マイル移行手数料もかかりません。
また、「マイ・ペイすリボ」サービスの利用や、前年度利用額に応じたボーナスポイントは、1ポイント3マイル〜4.05マイルでANAマイルに交換できます。
ボーナスポイントの交換率に幅があるのは、1ポイントを直接ANAマイルに交換すれば3マイル、他の交換ルートを使用することで最大4.05マイルになるからです。
最大値で計算すると、ANAマイル還元率は1.648%とかなりの還元率を誇ります。
おすすめ②:ANA VISA Suicaカード
もし、年会費9,500円の支払いを躊躇するなら、このカードです。
無料の学生カードを除き、最も年会費が安くなるANAカードで、最低で税別751円になります。
なぜ税抜きの段階で、こんな端数が出る年会費になるのかは不明です。
「ANA VISA/マスター ワイドゴールドカード」と比較した時のデメリットは以下の通りです。
- ANAマイル還元率が低い
- ANAマイルに交換する際に移行手数料が発生する
- 一般カードなので付帯サービスが弱い
ANAマイル還元率はLINEルートを使うことで1.527%です。決して悪い還元率ではありませんが「ANA VISA/マスター ワイドゴールドカード」より若干見劣りします。
また、このカードはクレジットカードの利用で貯めたポイントを、1ポイント5マイルとしてANAマイルに交換できます。
この交換レートも「ANA VISA/マスター ワイドゴールドカード」の半分ほどです。
年会費とは別に6,000円の移行手数料を払うことで「ANA VISA/マスター ワイドゴールドカード」と同様の1ポイント10マイルとしてANAマイルに交換できるようになります。
ただし「ANA VISA/マスター ワイドゴールドカード」と比較して、ANAマイルの還元率が低く、移行手数料すら発生するとしても、それを補えるのが年会費の安さです。
年会費1円に対して得られるANAのマイル数ではこのカードの方が上回ります。
例えば毎月10万円、年間で120万円をクレジットカードで決済し、貯まったボーナスポイントをnimocaルートでANAマイルに交換した時の、年会費1円あたりのANAマイル数は以下の通りとなります。
- [通常ポイント]
1,200ポイント × 10マイル = 12,000マイル - [マイ・ペイすリボ利用]
1,200ポイント × 3.5マイル = 4,200マイル - [ステージボーナス]
720ポイント × 3.5マイル = 2,520マイル - 合計18,720マイル ÷ 年会費9,500円 ≒ 1.97マイル/円
- [通常ポイント]
1,200ポイント × 10マイル = 12,000マイル - [マイ・ペイすリボ利用]
1,200ポイント × 3.5マイル = 4,200マイル - [ステージボーナス]
360ポイント × 3.5マイル = 1,260マイル - 合計17,460マイル ÷ (年会費751円+移行手数料6,000円) ≒ 2.58マイル/円
移行手数料を考慮しても「ANA VISA Suicaカード」の方が、年会費1円あたりで得られるANAマイル数が上回ります。
ANAカードの年会費を抑えながら、マイルを貯めるのであれば、このカードがおすすめです。
ANAマイルを貯めるために避けて通れないクレジットカード
クレジットカードの利用のみでANAマイルを貯めていくのであれば、前章で紹介した2つのクレジットカードのどちらかを日々の決済に利用していくだけです。
ただ、ANAやJALなどの航空会社のマイルを大量に貯める方法としては、当サイトでも何度も紹介している「ハピタス」や「モッピー」などのポイントサイトを活用していくのが最も効率的というのは、もはや陸マイラーとしては常識です。
ポイントサイトで貯めたポイントを、ANAやJALなどのマイルに交換することで、年間で20万マイル以上を貯めることができます。
20万マイルというのは、毎年家族3人でビジネスクラスを使ってハワイ旅行に行くことができるマイル数です。
2年に1回は家族4人でビジネスクラスを使って、アメリカのディズニーワールドやヨーロッパ各地に旅行に行くこともできます。
- ビジネスクラス専用のチェックインカウンター
- 保安検査場や入国審査時のビジネスクラス優先レーン
- カードラウンジとは違うビジネスクラス専用ラウンジの使用
- 預入荷物にPriorityタグが付き最優先で荷物をピックアップ
- フルフラットシートなどの広いシートで寛いで往復
- 機内食も特別メニュー
上の記事で解説していますが、ANAカードを1年間使い続けて貯められるマイルは1万マイル。頑張って2〜3万マイルといったところです。
ポイントサイト活用で貯めることができる年間20万マイルには遠く及びません。
もちろん、クレジットカードを使ってANAマイルを貯めることも重要ですが、本気でANAマイルを貯めていこうと思うのであれば、ポイントサイトの活用は欠かせません。
そして、ポイントサイトで貯めたポイントをANAマイルに交換する時に必要となるANAカードがあります。
それが「ANA ToMe Card PASMO JCBカード」。通称ソラチカカードです。
通常、楽天スーパーポイントやTポイントをANAマイルに交換する場合は、交換率50%(0.5倍)というのが一般的な相場です。
300ポイントの楽天スーパーポイントをANAマイルに交換すると150マイルが貯まります。
ポイントサイトで貯めたポイントも同様で、通常ルートで交換すると交換率が50%ぐらいになります。
ANAマイルの価値が高いこともあり、決して悪い交換レートではないのですが、「LINEルート」と呼ばれる交換ルートで、ポイントをANAマイルに交換すると約81%の非常に高いレートで交換することが出来ます。
この「LINEルート」という交換ルートを使用するために必要なのが「ソラチカカード」になります。
ANAマイルを貯めている陸マイラーにとって、このソラチカカードは避けては通れないANAカードとなります。
ただしこのクレジットカードは、 日常の決済で使用した時のANAマイル還元率が1%と高くありませんので、通常利用としてはあまりおすすめできません。
前章で紹介した2つのANAカードのいずれかをメインに使用しつつ、ソラチカカードをサブカードとして持つことをおすすめします。
尚、交換率を「約」81%としているのは、正確には81%ではないからです。
LINEルートは、他の交換ルートと比べてちょっと複雑です。
LINEルートを使って、ポイントサイトで貯めたポイントをANAマイルに交換する方法と、交換レートの詳細については、以下の記事をご参照ください。
今後ANAマイルを貯めるために必須になる可能性を秘めたnimocaカード
LINEルート以外の有力交換ルートが「nimcaルート」です。
「nimocaルート」を使用するためには、「ANA VISA nimocaカード」が必要になります。
以前まで、ANA陸マイラーにとって非常に重要だった「ソラチカルート」が、2018年3月31日で閉鎖に至った経緯を私になりに考察していますが、有力な代替候補と見られているLINEルートも早晩閉鎖される可能性はあります。
我々陸マイラーの意思とは別に、マイレージサービスを取り巻く環境は日々変化しています。
ANAとしてはnimocaルートをソラチカルートの後継ルートとして捉えている節もあり、もしかしたら今後、nimocaルートがANA陸マイラーにとって必須の交換ルートになってくるかもしれません。
これまでは、陸マイラーがANAマイルを貯めるためには、ポイントサイトを活用し、その交換は「ソラチカルート」を使うのが最も効果的というのが定説でした。
今後は陸マイラー活動をしていく上で、ANAマイルに交換するルートとしては「nimocaルート」を使うのが常識という時がくるかもしれません。
nimocaルートでANAマイルを貯める際の注意点
今はまだ、nimocaルートを使用した場合、インターネット上で完結してANAマイルを手に入れることができません。
以下の記事で詳細に解説していますが、nimocaルートを使用してANAマイルを手に入れるためには九州地方か函館に設置してあるポイント交換機を使用しなければいけません。
「ANA VISA nimocaカード」の取り扱いは2017年12月から始まったばかりですので、まだ新しいが故に準備ができていないだけと思われます。
今後、nimocaルートを使用したANAマイルへの交換が、インターネット上でできるようになったところがnimocaルートの完成となります。
私の考察では、そのタイミングがLINEルートが閉鎖される時です。
【結論】陸マイラーが持つべきANAカード
以上のことから、ANAマイルを貯める目的で、陸マイラーが持つべきANAカードは以下の通りとなります。
- ANA VISA/マスター ワイドゴールドカード
- ANA VISA Suicaカード
- ANA ToMe Card PASMO JCBカード(ソラチカカード)
- ANA VISA nimocaカード
これらのANAカードは重複して持つこともできますので、考えるのが面倒であれば全て発行することもできます。
もしあなたが、ANAマイルが貯まるクレジットカードをこれから作ろうと検討しているのであれば、ここまでに取り上げたANAカード以外は、検討しなくても良いでしょう。
今後、陸マイラー活動を続けていく中で、あなたや周りの状況も変わっていきますので、その時改めて他のANAカードを検討すれば大丈夫です。
また、ANAカードを作る前に、必ず以下の記事を読んでおいてください。
ANAカード作成時にも、4重にマイルを獲得する方法を解説しています。
その他のANAカード情報
陸マイラーとして抑えておきたいANAカードは、ここまでに紹介した4枚で十分です。
ただし「ソラチカカード閉鎖のニュース」のように、陸マイラーを取り巻く環境は日々変化していきます。
今後のためにも、他にはどんなANAカードがあるのかを知っておくといいでしょう。
以下が2018年4月現在、発行されているANAカードの一覧になります。
尚、表記上の年会費は税別価格で、割引サービス適用前となります。
カード名 | グレード | 年会費 |
---|---|---|
ANA VISA/マスター 一般カード | 一般 | 2,000円 |
ANA JCB 一般カード | 一般 | 2,000円 |
ANAアメリカン・エキスプレス®・カード | 一般 | 7,000円 |
ANA JCB ZERO | 一般 | 無料 |
ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカード |
一般 | 2,000円 |
ANA To Me CARD PASMO JCB | 一般 | 2,000円 |
ANA VISA Suicaカード | 一般 | 2,000円 |
ANA VISA nimoca カード | 一般 | 2,000円 |
ANA VISA/マスター ワイドカード | ワイド | 7,250円 |
ANA JCBワイドカード | ワイド | 7,250円 |
ANA VISA/マスター ワイドゴールドカード | ワイド ゴールド |
14,000円 |
ANA JCBワイドゴールドカード | ワイド ゴールド |
14,000円 |
ANAダイナースクラブカード | ワイド ゴールド |
27,000円 |
ANAアメリカン・エキスプレス®・ゴールド・カード | ワイド ゴールド |
31,000円 |
ANA VISAプラチナ プレミアムカード | プラチナ | 80,000円 |
ANA JCB カードプレミアム | プラチナ | 70,000円 |
ANAダイナースクラブプレミアムカード | プラチナ | 155,000円 |
ANAアメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カード | プラチナ | 150,000円 |
気になるカードはありましたか?あまり気にしない方がいいですよ。
細かく見ていくと、それぞれのカードごとに特徴が異なります。あれもいい、これもいいと比べ始めるとキリがありません。
これらANAカードは、大別すると4つのグレードに別れていて、陸マイラー視点で見ると、グレードごとに異なった特徴を持っています。
「ANA一般カード」「ANAワイドカード」「ANAワイドゴールドカード」「ANAプラチナカード」です。
ANAカードをグレード別に比較すると次の通りとなります。
コスト重視のANA一般カード
ANA一般カードは年会費が無料〜2,000円が基本となります。「ANAアメリカン・エキスプレス®・カード」のみ7,000円と高額になっています。
「ANAアメリカン・エキスプレス®・カード」は、ANA一般カードの中でも少し変わった位置付けになっており、「ポイント移行コース」に登録すると、ポイントの有効期限が無期限になります。
時間をかけてゆっくりANAマイルを貯めたい人には最適ですが、「ポイント移行コース」の利用は税別で年6,000円が必要となり、年会費と合わせると13,000円+税とさらに高額になってしまいます。
ANA一般カードに年13,000円の年会費はあまり得策とは言えず、陸マイラー的にはこのANAカードを選択する余地はあまりないでしょう。
陸マイラーがANA一般カードからマイルを貯めるカードを選ぶとすると以下3枚です。
- ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカード
- ANA VISA Suicaカード
- ANA VISA nimoca カード
「ANA VISA Suicaカード」と「ANA VISA nimocaカード」はすでに説明済みですが、「ANA TOKYU POINT ClubQ PASMOカード」と合わせた3枚は、割引サービスを利用することで、どれも年会費が税別751円になります。
割引サービスの利用方法は「マイ・ペイすリボ」に登録して、年1回利用するだけです。
入会時や継続時にボーナスマイルが1,000マイルもらえます。751円で1,000マイルをもらえるのは、マイルの価値から換算することかなりお得です。
ただし、ANA一般カードでは、貯めたポイントをANAマイルに移行する際は、1ポイントが5マイルにしかならずANAマイル還元率は0.5%と低く設定されています。
1ポイントを10マイルとしてANAマイルに交換できるようにするためには、別途移行手数料6,000円が必要になります。
付帯サービスも微々たるものですので、ANAマイルが貯まって特典航空券で海外旅行に行く際は、別の付帯サービスが充実しているクレジットカードを用意するか、海外旅行傷害保険に加入した方がいいでしょう。
そのため、ANA一般カードの中から上記3枚を作ったとしても、日々の決済にクレジットカードを利用して、ANAマイルを貯めるという使い方は、あまりおすすめできません。
3枚発行すると毎年2,253円が発生し、毎年3,000マイルが継続ボーナスとしてもらえます。
1マイル2円と見積もっても、毎年2,253円を支払うと6,000円相当のANAマイルが手に入るものだと割り切った方がいいかもしれません。
飛行機に乗る機会があるならANAワイドカード
年会費はどれも税抜きで7,250円と「ANA一般カード」より高くなります。
しかし、フライトボーナスや入会時/継続時ボーナスマイルも「ANA一般カード」よりも多くなります。
特にフライトボーナスは「ANA一般カード」の10%に比べて、25%と倍以上になりますので、飛行機に乗る機会が多いようでしたら、ANAワイドカードの方がANAマイルが貯まりやすいです。
ただし「ANA一般カード」と同様に基本が1ポイント5マイルになってしまい、やはり1ポイント10マイルとしてANAマイルに交換するためには、移行手数料6,000円が必要となります。
入会時や継続時にもらえるボーナスマイルも2,000マイルと「ANA一般カード」と比較すると多くはなるものの、年会費から考えるとあまりお得とは言えません。
どちらかというと、クレジットカードの決済利用でANAマイルを貯めるよりも、飛行機に乗る機会が多いのでボーナスマイルを多く獲得したい、でも、ANAワイドゴールドカードよりも年会費を抑えたいというニーズに応えているカードですので、陸マイラー向きではありません。
飛行機に乗ってANAマイルを貯めること自体は、それが本来のマイルの貯め方ですので全然問題ありませんが、もはやそれだと「陸マイラー」ではなくなってきますからね。
そのため、ANA陸マイラーとしておすすめできるカードはANAワイドカードの中にはありません。
ANAワイドカードを持つぐらいでしたら、次に説明する「ANAワイドゴールドカード」の方が断然おすすめです。
陸マイラーに断然おすすめのANAワイドゴールドカード
ANAワイドカードよりもさらに年会費があがり14,000円〜31,000円と高額になってきます。
それにも関わらず、フライトボーナスは「ANAワイドカード」と同様の25%で、入会時と継続時にもらえるボーナスマイルも「ANAワイドカード」と同じ2,000マイルです。
一見すると「ANAワイドカード」でいいのでは?と思ってしまいます。
しかし、ANAワイドゴールドカードの特徴として、移行手数料なしで1ポイントを10マイルとしてANAマイルに交換することができます。
この移行手数料を発生させずに、1ポイントを10マイルとしてANAマイルに交換できるということが、ANAカードを選ぶ上では非常に重要になってきます。
ANAカードを利用する目的は、マイルを貯めることだと思います。陸マイラーとしては、ANAカードを利用して少しでも多くのマイルを貯めたいはずです。
そのため、ANAカードを検討する際は、どのグレードを選択しても、1ポイントを10マイル以上でANAマイルに交換していくことを前提に検討すべきです。
「ANAワイドカード」よりも「ANAワイドゴールドカード」を陸マイラーにおすすめするのは、この移行手数料によるところが大きいです。
ANAカードを選ぶ際の注意点として、年会費だけで費用対効果を測らず、必ず年会費+移行手数料の合算で比較検討するようにしてください。
ANAワイドゴールドカードの中でANA陸マイラーに最もおすすめするカードは、最初にも説明した「ANA VISA/マスター ワイドゴールドカード」です。
年会費が14,000円と「ANAワイドカード」や「ANA一般カード」と比べると少々高くなりますが「WEB明細」と「マイ・ペイすリボ」の2つのサービスを利用することで、年会費が税別9,500円まで抑えることができます。
これはANAワイドゴールドカードの中で、最も年会費が安くなるカードということです。
「WEB明細」と「マイ・ペイすリボ」利用による、それぞれの割引サービスを重複して受けられるのは、このカードのみです。
もちろん「ANA VISA/マスター ワイドカード」も「マイ・ペイすリボ」による割引を適用することで、年会費を税別6,275円とすることができます。
しかし、これに移行手数料6,000円を追加すると12,275円となり「ANA VISA/マスター ワイドゴールドカード」の年会費9,500円を上回ってしまいます。
これが「ANA VISA/マスター ワイドゴールドカード」が年会費とANAマイル還元率のバランスが非常に優れていると言われるゆえんです。
それでいて付帯サービスも当然ゴールドカードの方が充実していますので、「ANAワイドカード」か「ANAワイドゴールドカード」かといえば、陸マイラーにおすすめなのは間違いなく「ANAワイドゴールドカード」になります。
また、ANAワイドゴールドの中でも年会費が特に高い「ANAダイナースクラブカード」と「ANAアメリカン・エキスプレス®・ゴールド・カード」ですが、この2枚はステータスを重視するのであれば選択する価値はあります。
ANAマイル還元率も決して低いわけではなく、特定の用途においてはANAマイル還元率は、アメックスであれば最大3%、ダイナースであれば最大2%になります。
本当にステータスと充実した付帯サービスを求めるのであれば、次に説明するANAプラチナカードの方が優れていますが、年会費もその分高くなってしまいます。
また、カード発行時の審査も厳しくなりますので、ANAプラチナカード程ではないにしろ、それなりのステータスと付帯サービスが必要と感じるのであれば、「ANAダイナースクラブカード」と「ANAアメリカン・エキスプレス®・ゴールド・カード」を検討してみましょう。
ステータスを求める人におすすめのANAプラチナカード
ANAプラチナカードは年会費が税別80,000円〜155,000円と、かなり高額になりますので、懐事情との相談になります。
ボーナスマイルは50%になり、入会時や継続時にもらえるボーナスマイルも10,000マイルとかなり多くなります。
何よりANAマイル還元率が大幅にアップします。ANAプラチナカードのANAマイル還元率は4枚それぞれで異なり、以下の通りとなります。
- ANA VISAプラチナ プレミアムカード
1,000円=1ポイント=15マイル - ANA JCB カードプレミアム
1,000円=2ポイント(うち1ポイントはボーナスポイント)=13マイル - ANAダイナースクラブプレミアムカード
100円=2ポイント=2マイル - ANAアメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カード
ANAグループ:100円=2.5ポイント=2.5マイル その他:100円=1ポイント=1マイル
プラチナグレードですので、ANAマイル還元率以外の付帯サービスも大変充実しています。
年会費が高いので、お得感はありませんが、お得感を求めるようであればANAプラチナカードは選択肢にないでしょう。
ANAプラチナカードの年会費が負担にならないようであれば、検討してみる価値はあるかもしれません。
ANAプラチナカードから陸マイラーにおすすめするとすれば「ANA VISA プラチナ プレミアムカード」となります。
通常ポイントが1ポイント15マイルで、ANAマイルに交換できますので「ANA VISA/マスター ワイドゴールドカード」よりもANAマイル還元率が大きく向上します。
例えば毎月10万円、年間で120万円をクレジットカードで決済し、貯まったボーナスポイントをnimocaルートで、ANAマイルに交換した時に貯まるマイル数は、以下の通りとなります。
- [通常ポイント]
1,200ポイント × 15マイル = 18,000マイル - [マイ・ペイすリボ利用]
1,200ポイント × 3.5マイル = 4,200マイル - [ステージボーナス]
720ポイント × 3.5マイル = 2,520マイル - 合計24,720マイル(ANAマイル還元率2.06%)
- [通常ポイント]
1,200ポイント × 10マイル = 12,000マイル - [マイ・ペイすリボ利用]
1,200ポイント × 3.5マイル = 4,200マイル - [ステージボーナス]
720ポイント × 3.5マイル = 2,520マイル - 合計18,720マイル(ANAマイル還元率1.56%)
また、毎年もらえる継続ボーナスは、ANAワイドゴールドカードが2,000マイルに対し、ANAプラチナカードは10,000マイルですので、これを加味するとさらにANAマイル還元率に差が出ます。
- [ANAプラチナカード]
(24,720+10,000)÷120万円 ≒ 2.89% - [ANAワイドゴールドカード]
(18,720+2,000)÷120万円 ≒ 1.73%
また、「ANA VISAプラチナ プレミアムカード」はANAマイル還元率だけでなく、その他付帯サービスも充実しています。
一例をあげると以下のような付帯サービスになります。
- プライオリティ・パスの提供
- プラチナグルメクーポン・ワインコンシェルジュ
- ホテルの優待割引
- 空港宅配の優待割引(無料ではない)
- コンシェルジュサービス
「ANA VISAプラチナ プレミアムカード」はANAプラチナカードの中では年会費は安い方ですが、とはいえ年80,000円です。月にすると毎月6,700円ほどです。
払えない金額ではないかもしれませんが、1枚のクレジットカードに支払う年会費としては、決して安くはありません。
単にANAマイル還元率だけで決められる年会費でもありませんので、ANAプラチナカードならではの付帯サービスに魅力を感じるようでしたら、ぜひ検討してみるのが良いでしょう。
ANAカードを検討するならポイントサイトの活用も検討
あなたが本記事をご覧になっているということは、ANAマイルを貯めようとしてANAカードを検討しているのだと思います。
もし、あなたがポイントサイトをまだ活用していないのであれば、ぜひ一度ポイントサイトの活用を真剣に検討してみてください。
クレジットカードを使って貯めるのとは、桁違いに多くのANAマイルを貯めることが可能になります。ポイントサイトの活用なしで、ビジネスクラスの特典航空券を手に入れて、家族で海外旅行に行くことは極めて困難です。
とはいえ、いきなり「じゃあ、ポイントサイトを使おう!」とはならないと思います。よくよく調べてじっくり検討してからでも遅くありません。
ポイントサイトで効果的にポイントを稼ぐ手段の一つがクレジットカードの発行です。
ポイントサイト経由でクレジットカードを1枚発行すると5,000〜10,000ポイント以上を獲得することができます。
これはANAマイルに交換すると、4,000マイル〜9,000マイル相当になります。
ANAカードを発行する際もポイントサイト経由で行うことで多くのポイントが貯まりますので、先にANAカードを発行してからポイントサイトを検討するよりは、ポイントサイトを検討した後にANAカードを発行することをおすすめします。
検討した結果、あなたにはポイントサイトが合わないと分かれば無理して活用する必要はありません。
でも、検討もしないで利用を見送るのは非常に勿体無いと思います。
当サイトでもポイントサイトについて紹介している記事は多くありますが、以下の記事では、順を追って内容が理解できるよう一覧化していますので、よろしければご参照ください。
マイルが貯まるおすすめANAカードのまとめ
ANAマイルを貯めることを目的にANAカードを保有するのであれば「ANA VISA/マスター ワイドゴールドカード」が、最も陸マイラーにおすすめのカードになります。
次点で、年会費を抑えたいということであれば「ANA VISA Suicaカード」です。
また、ANAマイルを効率よく貯めるためにはポイントサイトの活用を検討しましょう。貯めることのできるマイル数が、クレジットカードの利用とは桁違いに多くなります。
そして、ポイントサイトを活用してANAマイルを貯めるのに必要となるカードが「ANA ToMe Card PASMO JCBカード」になります。
今後のソラチカルートの動向によっては、nimocaルートが使えるように「ANA VISA nimocaカード」も持っていると安心です。
この2枚があれば、ポイントサイトで貯めたポイントを、効率的にANAマイルに交換していくことができます。
クレジットカードの利用とポイントサイトの活用で多くのANAマイルを貯めて、ビジネスクラスの特典航空券で海外旅行にいきましょう。
- クレジットカードでポイントを貯めてANAマイルに交換する
- マイルを貯めるおすすめANAカードを徹底比較( 本記事)
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